点字と出会って、思ったこと
エレベーターや案内板、自販機、ケチャップや缶ビールについているポツポツとした点字。
「この点字には何が書いてあるんだろう?」
「この点字の意味を知りたい」
と思ったことはありませんか?
点字とともに文字が添えられていると、その文字とまったく同じことが書いてあるのかなと思いますが、意外とそうではなかったりします。
例えば、缶ビールに付いている点字。
「ビール」と書いてあるのかと思えば、実際は「おさけ」という文字が点字で表現されています。

おさけ
重要なのは、ジュースではなくお酒ということなのね。
お酒の種類はどこで判断するのかしら・・?
秘密の暗号のようにも思える「点字」
点字は拡張現実
視覚障害者というと、まったく見えない全盲の方と思ってしまいがちですが、8割から9割の方はロービジョン(弱視)であり、視力や視野、色覚などの障害で見え方の程度は人によってぜんぜん違うそうです。
視覚障害者ではなくても視力がよくないとか、老眼とか、視覚に支障のある方、見えにくさを感じる方は数多くいて、年齢を重ねると不便を感じる場面はさらに増えていくらしい。
スマートメガネや、VRメガネ、スマホのアプリなどを使って、見ている映像と情報を重ねて表示するAR(拡張現実)という技術がありますが、点字もなんだか似ているような。
認識できていないだけで、隠れた情報が埋まっている点字。
点字や手話、手旗信号、モールス信号などの言葉を理解できると、楽しいし、面白いし、世界が2倍にも3倍にも拡張していく気がします。
点字があれば便利なこと
トイレや廊下の電気、
どっちのスイッチだっけ?
真っ暗で分からないな
というときも、点字があれば、すぐにわかりそうです。
ちなみに手話の場合、お見送りの時には、電車の中の人と手話でおはなしできます。
あるドラマの中で、化粧品に「ピンク」という点字のシールが貼られていました。

ぴんく
それをみて、誰もが点字を知っておくのも便利だなと感じました。
開けなくても中身がわかります。
点字もコミュニケーションのツール。
逆に、点字を知っている人だけに中身を伝えたい場合、点字で書いて、わかるやつだけわかればいいっていうスタンスでデザインしちゃうこともありかも。
読むのにセンスは必要ないけれど、点字を描く人にはセンスが存在します。たぶん。
点字、使ってみませんか?
(疑問に思っていたこと)
点字が表示されている場所を、視覚障害のある方がどうやって認識しているのか?
という疑問がずっと頭にあったので、実際に聞いてみたことがあります。
答えは
「なんとなく!」
このへんにあるだろうなぁと思って近づいたりするそうです。

わー!
まだまだ奥は深いです。