点字を読むポイント
点字のきほん
点字は 6つの点 の組み合わせで表す文字です。
6つの点の組み合わせによって、さまざまな文字や記号を表すことができます。
のばす「う」は「ー」

「ごちゅうい」や「ゆうこう」などの「う」は、「ー(長音)」に聞こえるので
「ごちゅうい」 -> 「ごちゅーい」
「ゆうこう」 -> 「ゆーこー」
と表記します。聞こえる音に沿って書きます。
「は」->「わ」 「へ」->「え」

「でぐちは」や「こちらへ」などの「は」、「へ」は実際に発音する際には「わ」「え」と聞こえるため
「でぐちは」 -> 「でぐちわ」
「こちらへ」 -> 「こちらえ」
と表記します。
2マスを使った点字
「が」や「だ」などの濁音、「きゃ」「ぎゃ」などの拗音、拗濁音などは2マスを使って表記されています。
記号など、一部3マスや4マスを使う点字も存在します。
数符
数字を表すときは 数符 を使います。
数符の次の点字は、数字になります。



外字符
アルファベットを表すときは 外字符 を使います。
外字符の次の点字は、英字となります。


大文字符
次の文字を大文字にしたいときは、大文字符 を使います。

大文字符の次の点字1文字のみ大文字になります。

「AB」のように大文字を2文字以上つづけたい場合は、大文字符を2個おきます。

空白
言葉と言葉のあいだはあけます。
点字では、文章を全部続けて記述すると言葉と言葉の切れ目がわかりにくいので、言葉のまとまりごとに空白をあけて表記されます。
改行
言葉の途中では改行しません。
英単語のように、言葉のまとまりごとに表記します。
書き出しの空白
書き出しや段落の始まりは2マスあけるというルールがあります。
点字は世界共通かどうか
どの国の点字も6つの点の組み合わせで表記するという点では世界共通です。
ただし、点字はそれぞれの国の文字を表すように作られているため、それぞれの国の言葉を知らなければ読むことはできません。
日本の点字を読むには日本語がわかる必要があります。
英語についても、アルファベットの単語などを点字で表記する方法であるため、英語の点字を読むには、英語を知っている必要があります。
(追記)点字の日
毎年11月1日は日本点字普及協会が制定した「点字の日(日本点字制定記念日)」
1890年(明治23年)11月1日、盲学校教員 石川倉次が提案した点字のしくみが正式に採用され、現在の日本の点字の基礎が確立されたことが由来のようです。