日本では、『ITだ』『デジタルだ』とずっと言っているのに、なかなか進まない。もうそんな世の中は来ないんじゃないかという勢いだったりする。
積極的に5G回線を使いたい10%と、絶対にWi-Fiなんて使いたくない10%がいるそうです。その間に機会があれば使ってみたいという人が70%いるそうです。分からない人を置いていくのは、分かっている人のエゴだとオードリー・タンさんが言っているのを聞いて、なるほどなと思いました。
では、分からない人をどうやって連れて行くのか考えたい。
お年寄りなどの年配さんが、分からない人の代表として考えましょう。ITに慣れていなく、分からないと拒否している印象。これからの高齢化社会でIT化に付いてこないと、サポート側からも追従できなくなる可能性が高い。
年配の人が、話をしたり興味があるものを見渡すと『癒やしロボット』かなと思った。
でも、癒やしロボットが急に堅苦しいITの話なんかをしてきたら、それはもう癒やされないロボットになるので、何だかさびしい。
昔、ソニーで働いているときにしゃべるaiboが出てきて犬を喋らせるなんて何考えているんだ?と思いましたが、そのシリーズでAIBO部門は終了していました。癒やしロボットがしゃべるなんてちょっとミスマッチなんだと思う。
『オモウマい店』という大盛りだったり変わったお店が登場する番組を見ていると、年配の人は孫世代が大好きなんだなということに気付かされた。孫ぐらいの若いADが取材に来るので、ビデオも写真も取材も嫌なのだけれど、あんたは居てもいい。自分のうちにずっと泊まらせて共同生活状態になったり、常連のお客さんも含めて、みんなの孫としていろいろなことを話したり、何かをあげたりと大変な親密度だ。
ということは、デジタルネイティブ世代(生まれながらにして周りにITがあった)の孫がIT化を進めるのに最適ではないだろうか。
AIによって仕事が奪われるということがよく言われているし、IT化を推進するという職業があってもいい。まずは、地域密着で津々浦々までリーチできる拠点が必要。郵便局の民営化をやめて公務員に戻し、郵便局にIT推進『MAGO』を配置していこう。
MAGOは、ITの分からないことなど相談にのることが出来るし、農業のIT化など地域のIT化に積極的に首を突っ込んでいく。台湾のように政府が用意・選定したスマホだけで完結するIT化のアプリをどんどん組み込んでいくのだ。
今までITなんて分からないという人も、ロボットではなく生身のMOGOのことは受け入れるのではないだろうか。やってみようかなという層をどんどん掘り下げていくしかない。
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