ズームバックオチアイをズームバック デジタル×逆転のシナリオ

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ズームバック×オチアイ – NHK
参考になった部分を共有メモのように記録しておきたい。
ぼくらの未来のためにも。

混迷の世界をアップデートする逆転のシナリオ2023

旧正月で賑わう台北。
オードリー・タンさんに直接会いに行く。デジタル発展部2F(台北)が舞台。

オードリー・タン

台湾。『民主主義』と『デジタル』を掛け合わせる、人呼んで『天才IT大臣』
ズームバックオチアイでは、2度リモート対談をしていた。

high definition!(高画質で!
physical scale!(実物大!

リモート越しだと身体のサイズと解像度が低くなってしまう。

オードリーさんは、スタンディングデスク使ってる!

私も自動昇降タイプのFlexiSpot使ってるよ!
好きな天板があれば脚だけも買える。『E8』ってだ円形の柱がオススメ。

人工知能 Artificial Intelligence

今までと違い2022年に登場したAIは別物。
日常で使えるツールとして日常に入り込んできた。

文字入力だけで画像を作るAI

2022年4月「DALL-E」、7月「Midjourney」、8月「StableDiffusion」
お題を打ち込んだだけで、絵画風やスケッチ風などの画像が生成される。

対話式AI

2022年11月「チャットGPT」
わずか5日で100万ユーザーを獲得。チャットのような形式になっていて、答えの難しい問いを打ち込んでもわずか数秒でタイピングするようにリアルタイムに返答が返ってくる。

オードリー:
私もチャットGPTはよく使います。世界中で講演をするのですが、求められる内容が似ているのでいつも同じ語り口になりがちになるので、チャットGPTとラップバトルのように対話しながら新しい語り口を生み出しています。

Q:愛とお金はどちらが大切だと思いますか?
A:どちらも重要で大切かはひとそれぞれ(要約するとこんな内容がつらつら

AIにどんな未来が訪れる

編集長:
今は(大学院)修士課程ぐらいのマスターレベルぐらいの学習。2・3年このペースで使っているとPh.D(博士号クラス)なものが出てくる。AIが新しい発見をするのに近しいものが生まれてきて。
技術革新を一社がやっていくのではなく、大規模言語モデルのAIによってサイエンスも法律も教育も変わる。

オードリー:
私が注目しているのはAIによってスケールが変わること。例えば、今のAI搭載のロボット掃除機は家庭を飛び出して例えば海岸全体や海の中。地球規模で掃除を行うようになるでしょう。これまでは途方に暮れるしか無かった環境汚染をロボットが取り除いてくれる。
1つ使命を理解できれば、細かく細かく行うことも大きく大きく行うことも出来る。AIによって産業は一変しどんどん成長していく。

わからない・ついていけない人 問題

進歩がめまぐるしいあまり、「わからない・ついていけない人」はどうすればいいのか?

編集長:
「とりあえず毎日AIで遊ぶ」
何をしたらいいのかとかトンチンカンなことをいう人が増えるので。
何をしたらいいかなんて明確ですよ「つかえばいい」んです。

人はね、躊躇する能力が高すぎる!

中世ヨーロッパでは、グーテンベルクの活版印刷が出てきたときにも、手書きこそ書物の本来のあり方という考えが根強かった。グーテンベルクの死から60年後、パリで印刷物の廃止を訴え『印刷禁止要求(1533年パリ)』で印刷物が破壊される事態が発生した。

NHKアーカイブ1968年 現代の映像「フェールセーフ」
当時最先端の新幹線と人間の関係性を描いた番組。列車集中制御装置(CTC)により、運転手は前方見なくて指令を聞くだけという現状を嘆くものだったが、当時の技術では難しかった駅への停車は人間でしか出来ないという内容。
今では、山手線の運転はベテラン運転手の操作を模倣したシステムになっている。

編集長:
人間の進化は定速なので、機械の進化に追いつけない
機械(AI)の進化を受け入れるべき。

興味の格差

プログラムに興味のない子どもとある子どもがいる。
いずれは、興味の格差=収入の格差につながるのでは?

オードリー:
台湾でも、5G接続が出来て喜ぶ人は人口の10%しかいない。逆に絶対生活を変えたくない絶対Wi-Fiなんて使いたくないという人も10%しかいない。その間の70%以上の人は、何か切っ掛けがあれば使う人たち。彼らを分からないなら分からなくていいと放っておくわけにはいかない。それは分かっている側のエゴです。

ヒントになるのは、私のおばあちゃん。90歳になるが、iPadも使うしZoomの会議も出来る。
勉強したわけではないが、コンビニや薬局の人など地域のコミュニティの人にやり方を教わった。
おばあちゃんは「誰かが勉強したおかげでみんなが便利になるのはいいわね」と言っていた。

みんなの役に立つ技術は個人ではなく、「コミュニティ」になじませるのが大事なんです。AIが特定の個人の仕事を奪うのではなく、個人に押しつけていた負担が解放され、コミュニティがまた1つ楽になったと考える。そうすれば子どもたちもAIを駆使したい、もっとコミュニティの負担を減らしたいと思うようになるでしょう。

興味を持つ子だけが使うのではなく「みんながAIを使って当たり前」の環境に育てば、小学校に上がる前に自然とAIの使い方も身につきます。読み書きのようにね。読み書きは、生まれてすぐに出来るわけではないが、家や小学校などコミュニティの力で出来るようになる。
今は個人主義の時代ですが、AIによってコミュニティの価値はどんどん上がる。AIの得意技は「目の前のモノを学習し、共通点を見つける」こと。AIによって人と人とが互いに共感し合い、対立を減らせることが出来るようになるでしょう。ベリーエキサイティング。

現代の多様性に対応する制度の速度

1849年設立プロイセン議会、1890年設立帝国議会(日本)など、議会が生まれた背景には王や独裁者による性急な決定をゆっくり『熟議』するという目的があった。

編集長:
人間が多様になっていくのに対して、制度を多様にする速度が遅い。民主主義の拡張可能なところ。
意見を集約するAIという話があったが、20世紀頭に普及した議会制だけではない民主主義もあるのではないか。制度や権利のダイバーシティ(多様性)をもっと速いスピードで変えることに繋がればいいなと思っている。

オードリー:
それは良い考えですね。確かにAIは陳情に使えるかもしれない。
政府に陳情に来る方は本当に困っている人で言葉も荒くなりがち。それを役人がこの書式に書いてくださいとか言ううちに物別れになることが多い。陳情こそ民主主義に最も大切な市民の声。
でも、AIなら相手が好む『語調』を学習し『翻訳』が出来る。

半導体の受託生産シェア

世界の半導体を作るシェアで、台湾のシェアが高い。
台湾66%・韓国17%・中国8% (2022年)

台湾のデータ戦略 データ < プライバシー

台北ビッグデータセンター。交通・居住・感染対策など市の全域から情報を収集している。関係機関と共に分析し、利便性を高めている。

30秒おきにバスの情報を取得したりしている。いままでは、バス会社やタクシー会社など各社がそれぞれ持っていたデータを収集した。渋滞などの緩和に役立てている。

絶対に守らないと行けないルールがある。
「データクレンジング」。だれのデータか、分からなくすること。誰の携帯電話か、誰がバスに乗っているのかは知る必要が無い。データは、誰の個人を分からなくしてから提供している。市民のプライバシーには踏み込まない、これが絶対のルール。

オードリー:
プライバシーの保護は、デジタルの方がアナログよりもずっと優れている。免許証だと、すべての情報がそのまま書かれている。コロナで個人のケータイから情報を送ってもらったが、番号が誰のモノかを知っているのは電話会社だけで、政府は知りません。感染まで防げさえすればいいので名前まで知る必要は無い。ケータイは基本的に一人一台なので、ゼロ知識証明に近い考え方。

ゼロ知識証明 ZERO-KNOWLEDGE PROOF

そのパスワードを知らないと開かない扉をデジタル空間上で行き来することで、この人はパスワードを持っていることを証明。パスワードを持っていることを示せる。個人情報を管理やプライバシーを守る方法として注目されている。とのこと。

ゼロ知識証明という言葉ははじめて聞いたが、NFTのためにログインするときキツネアイコンの「メタマスク」にログイン出来るなら勝手にNFTサイトにも入れるというWeb3.0の仕組みですね。

オードリー:
免許証やクレジットカードを全部くっつけて1枚のカードにして欲しいという人もいますが、全員が享受する制度はプライバシーを守りたい人に合わせなければなりません。便利を押しつけるのではなく、みんなが不便に思うことをクリアする。そのためだけにデータを使う。

日本の現状

世界デジタル競争力ランキング2022(63の国と地域対象)
・台湾11位
・日本29位

機会と脅威への素早い対応 63位(最下位)
ビッグデータとアナリティクスの活用 63位(最下位)

編集長:
デジタルに対応しないと日本は大変になる。高齢化社会と変わることが難しいインフラストラクチャーが同時にあると、どっちも変化するスピードがゆっくりなので抜本的に差し替えるのが難しくなっていく。

社会保障の給付金なども届かない。
以前、現金10万円一律給付があったが、40万人は申請しなかった。

台湾政府が提供するTクラウド

Tクラウド

オードリーさんが閣僚を務める「デジタル発展部」が提供する中小企業をデジタル化する支援システムのこと。会計ソフトやデリバリーの注文、在庫管理のソフトなどおよそ400のアプリを紹介。政府が利用料を最大8割まで負担。

キャッシュオンリーの小さな店は、コロナ禍のデジタル対応の波に弾かれてしまっていた。自らがデジタル化するには費用が全然足りない。Tクラウドで使うのは特別な機器は必要なく携帯電話だけ

・デジタル化したことによって、お客さんが1.5倍に増えた
・現金だけの漢方店は、高価な商品も売れるようになった

ロシアが起こした戦争

オードリー:
暗い気持ちになり兵器にはかなわないと思ったが、兵器以上に強い力があることに気付いた。
ニュースの中継も大統領の発言も高速のインターネット接続があってこそできる。インターネットが無ければ、あれほど世界中のみんなを巻き込むことは出来なかったと思います。

戦火にいる人も、動画配信や中継を発信できるようになった。

オードリー:
戦争は今までも報道されてきたが、生でない情報はどちらかが有利になるように書き換えられる。プロパガンダやフェイクもある。でも、高速のネット回線による生の情報は見る人に同じ時間を共有させる。みんなが同時に見ている状況でやりたい放題の侵攻は出来ない
ウクライナだけの問題では無く、「大臣、台湾はどうするんですか」とよく聞かれた。

オードリー:
アメリカのナンバー3が訪問したことで、去年は23倍のサイバー攻撃があった。台湾は「島」なので、通信用の海底ケーブルが物理的に遮断されたらどうするか。ウクライナよりも難しい状態に陥るかも知れない。
スロベニアにはスターリンクがあり、ウクライナのように完璧なセットアップがされている。戦争には関係なくですが、どうやってスターリンクを活用しているか視察に行く予定。回線がアウトになったときの対策として。

編集長:
私はスターリンクを研究室と自宅に設置しています。スターリンクは本当に経済的にも政治的にも重要。宇宙からインターネットに繋げるようになったのは本当に重要なことですよね。

スターリンク

アメリカの衛星通信サービス。人工衛星からの電波でWi-Fi接続を提供する。
2022年2月26日ロシアからの侵攻2日後、ウクライナの副首相がイーロンマスクにネット回線の多くが失われたウクライナにスターリンクのステーションを提供して欲しいとツイート。10時間後にウクライナでサービスを開始したと返信された。

編集長:
地上を攻撃しても、ネット回線は失われないので政治的な地政学的な条件を超えたインターネット接続の影響は大きい

オードリー:
我々はスターリンクだけではなく、複数の衛星通信会社とコンタクトを始めています。これは戦争の場合に限った話ではありません。例えば大規模な火災があったときのために消防車に衛星通信のアンテナを積むことも計画しています。現場のWi-Fi環境が火災で壊れてしまっても消防車から通信できます。複数の衛星による通信は、人を常に発信可能にする「新しい星座」と言える。

侵略者と守る側のバランスが揺らぐ

編集長:
これからの戦争は、防衛側には豊かで攻撃側には不利だと思っている。地上のインフラを効率的に壊すには道具がそろっているが、宇宙のものを攻撃するものは揃っていない。

オードリー:
カギは市民で、それぞれが持っている発信できるデバイスを攻撃することは難しい。市民の考えは多様でも今の暮らしを守りたいという意識は同じ。守りたい力ほど強靱なモノはない。

最近読んだ編集長の本

あの知識はどこから来ているのだろうと思っていたが、子どもの頃からの膨大な読書によるものだというのが分かった。何を読んでみればいいなど、読み方などが書かれていました。

問題解決の手法とか、その界隈で名作と言われている本とか知れて良かった。

今回の編集長

300万円するレンズを購入。
ライカのレンズで持ってないのはほとんどないよ。これとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれと、この列はここまで全部持ってる。

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