本屋大賞2022の5位!
本屋大賞2022にノミネートされていた『六人の嘘つきな大学生』を手に取ってみました。
結果は5位でしたね。
これの上に4つもいるなんて驚きです。
私はテレビドラマでもミステリーものが好きなので、好みがありますよね。
あらすじ
ネタバレがあるのでAmazonに載っているパブリックなあらすじを見てみましょう。
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「〇〇は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
『教室が、ひとりになるまで』でミステリ界の話題をさらった浅倉秋成が仕掛ける、究極の心理戦。
補足したくなってしまう。
彼らが目指すスピラリンクスという会社は、ツイッター・LINE・PayPayなどが混ざったようなユニコーン企業で、初任給が50万円。エントリー数5000から6人に絞られた最終選考。
全員が内定をもらえそうな最終選考までに最高のチームを築きあげた6人だったが、スピラリンクスは『内定者にふさわしい一人をチームで決める』という方針に変わったと通知。ハシゴを外されてライバルになった彼らは最後のグループワークに挑む。
どんどん読み進めてしまう
だいたいこういう感じのミステリーって、一番犯人じゃななさそうな人が犯人だろうなとか思いながら読み進めていっちゃうけれど、この本は話の展開の面白さに、すごく興味が出ました。
次に開けられる封筒はどれだとか、何が書かれているんだろうとか、この流れがどう止まるのだろうとか、純粋にストーリーを追っているのが楽しい!
あれ?まだ本の半分なのに、、、第二部突入!
あー、そうなっちゃうのか。
ちょっとうやむやなんだけど、最終選考が終了。
まだ本は半分ぐらい残ってる。これ、その後そんなに発展するか?
と思っていたけど、当時の真相と、日本の就活についてなど、普段もやもやとしていた部分について鋭く切り込んでいく。
そうだったのかと、違った面で見えてくる人柄や、意外な繋がりにビックリしたり、伏線回収が気持ちいい。
こんな人にオススメ
人を騙したり、人が殺されたりと気が滅入る本はあまり見たくないなぁと思っている人にオススメしたい。