蒸らすというふしぎな言葉

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煎茶を美味しく入れる方法として
『急須でお茶を30秒ほど蒸らす』という言葉を使った表現が出てきたりする。

ここで使われる蒸らすという言葉。

細かく状況を説明するとお茶の場合、
『適温の湯に浸された茶葉が開き、エキスが湯に溶け出すための時間』
ということだろうか。

一般的に、蒸(む)す・蒸(ふ)かすなどは、液体には浸けずに蒸気によって火を入れる行為。
この場合は、液体に溶け出すことを防ぐという役割もあるので、『お茶を蒸らす』とはなんとなく逆の状況のように感じられる。

お米を炊いた後に蒸らすのも、蒸気をお米にふくませる行為と思えば蒸気グループと言える。

お茶や紅茶の場合も、蒸気を使った行為なのかしら?

抽出とか、待つといった表現の方がしっくりくるのかも。

蒸気は使わねど、湯気は出る。